ROTEXの広場

全国の青少年交換学友=ROTEXが、ロータリー青少年交換プログラムや、海外生活での経験、その後の進路や、どんな職業に就いたのか、また、ROTEXの様々な活動について紹介します。


青少年交換プログラムとは

ロータリー青少年交換プログラム(=RYE:Rotary Youth Exchange)とは、ロータリークラブが15〜19歳の青少年を支援し、海外へ留学をする機会を与えてくれる制度のこと。ただの語学留学ではなく、現地の言語や文化を肌で感じながら、「親善大使」として派遣され、世界市民としての教養を養うプログラムになっている。

主な目的は、海外交流の機会、及び平和と社会正義を推進するリーダーとして成長する機会を青少年に提供することだ。このプログラムには、短期と長期(1年間)の2種類が存在する。日本中に沢山のロータリークラブがあり34の地区に分かれている。どちらを行っているかは、クラブや地区それぞれだ。興味がある方は、ぜひご自宅の近くのロータリークラブへお問い合わせ願いたい。

ロータリークラブは、1905年にアメリカのシカゴで生まれた。世界中に存在し、「超我の奉仕」 “Service Above Self”、「最もよく奉仕する者、最も多く報いられる」 “One Profits Most Who Serves Best”の標語を掲げ、現在では、世界中に110万人以上の会員がいる。元々は、様々な分野の職業人が知恵を交換し合う場所であったが、次第に人道的奉仕へも活動を広げるようになった。

具体的には、「平和の推進」「疾病との戦い」「水と衛生」「母子の健康」「教育の支援」「地域経済の発展」「環境保護」に重点を置いて、アプローチを行っている。また。ポリオ根絶のための活動も行っている。それらの奉仕活動の一部分に青少年交換プログラムがある。

このプログラムは、ロータリアン(=ロータリークラブ会員)が構成する青少年交換委員会が、各国の同委員会と連携をとりながら行われる。そして、この委員会が中心となって、派遣が決まった学生のサポートを行い、派遣前の研修や、派遣中の身体的、性的、精神的な虐待などから保護する役割も持っている。派遣期間を終えた後は、青少年交換学友(=ROTEXローテックス)として活動することになるが、帰国後に、青少年交換委員会のサポート、来日学生の通訳をはじめ日本の生活でのサポートを行なっている。

派遣学生時代中に海外で得た見聞や、派遣してもらった自分にしか分からないことを、後輩のために活かしていくことが出来るオリエンテーションなどの場も提供されている。今更だが、この記事を書いているのもROTEXである。活動の範囲は任意であるため、帰国後の進路や学業、その他の活動とバランスを取りながら活動することも可能だ。

派遣前から派遣後まで手厚いサポートや素敵な機会の多いロータリークラブの青少年交換プログラムで、海外留学をしませんか?国際交流を円滑にするためのリーダーへ、あなたも仲間入りをしましょう!!
(2019-2020 ドイツ派遣 C.I. )


ROTEXとその活動

今回は、ROTEXとはどういうものなのかについて詳しく見ていこう。さて早速だが、ROTEXという名称の由来は、ROTary EXchangeからきている。ROTEXとは、国際ロータリー青年交換プログラムの派遣期間を終えた青少年交換学友(=ROTEX)のことである。つまり、世界各国で様々な経験をした青少年交換プログラムのOG・OBということだ。この記事を書いているのもROTEXだ。

次に、ROTEXの活動についてみていこう。ROTEXの活動は帰国後から始まる。我々ROTEXの役割は多岐にわたる。具体的な活動としては、青少年交換委員会のサポートとして、来日学生の通訳をしたり、生活でのサポートを行なったり、常に来日学生に寄り添い、安心して生活できるように心掛けている。また、海外での留学経験を活かして、これから派遣される学生に自身の体験を伝えアドバイスしたり相談にのったりすることで、派遣前や派遣中の学生の心のケアもしている。私自身ROTEXの先輩に幾度となく助けていただいた。

他にもさまざまな活動を行っている。地区によって活動内容は異なっているが、活動は自分たちで企画運営することもでき、活動の幅は無限である。帰国後も派遣学生時代に得た見聞や、ROTEXの立場だからこそ浮かぶアイデアを活かせる場も提供されている。

活動回数は特に決まっていないが、青少年交換委員会開催のオリエンテーションへの参加はもちろん、地区によって月に一度ミーティングをしたり、ROTEXの交流を深めるイベントを開催したりしている。コロナ禍で思うように活動できないこともあったが、全国のROTEXとの交流を図るオンラインミーティングも開かれ、制限があったおかげで繋がることができた縁もある。人との繋がりの大切さを実感できることもROTEXとして活動する魅力の一つだ。活動への参加は任意であるため、帰国後の進路や学業、その他の活動と様子を見ながら行うことも可能だ。

我々ROTEXは、交換留学での経験をロータリーに還元しながら、国際的なつながりを維持していく。ロータリー青少年交換プログラムでの派遣は、多くのユニークな先輩方にも支えてもらえ自分が挑戦したいことに思いっきり飛び込んでいける。ぜひ、我々と一緒に活動してみませんか?
(2019-2020 イタリア派遣 C.I.)